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キセキ-あの日のソビト-

~「覆面アーティスト」のままでよかったのに…~

キセキ画像

http://cinema.pia.co.jp/title/168791/

ロックミュージシャンという夢を追いかける兄ジン(松坂桃李)。
しかし、それが挫折しそうになった時、
弟のヒデ(菅田将暉)にのセンス、才能に気付き、
弟が結成したボーカルグループGreeeeNをプロデュース、
大ヒットにと導く。

なぜ、松坂桃李が、兄ジンにキャスティングされたのか。
髭にTATOO、眉も形を変え、映画冒頭から咆えるように歌う松坂。
いつもの、テレビで見るような甘い好青年、という役柄ではない。

しかし、実は、この松坂のキャラがこの映画の全てを物語っている。
髭にTATOO、っていっても松坂の品の良さ、育ちの良さ、それはどうしても画面から滲みだしてくる。
要は、父が医者で、いいとこのおぼっちゃんなのである、ということを、
語らなくても松坂が体現しているのである。
いや、語らなくても体現できる俳優は、松坂以外いなかったのかもしれないね。

GreeeeNは覆面ミュージシャンである。
しかも、彼らは歯科医として、社会の中で確固たる位置を得ながら、
ミュージシャンとして活動している。

彼らの一人一人のパーソナルが公にされることはなかったが、
彼らが歯科医であることは早くから公に知らされていた。

「歯科医」であるという、実家は金持ち?、頭もほどほど良いよね?
っていう世間のイメージを利用して
「安心できる、育ちの良いアマチュアが顔を隠して熱い想いを歌う」って、

今の時代にマッチした話題を巧みに作ってくれたな、このっ、宣伝上手!

と実はGreeeeNに対して最初に感じていたこと。

医者を目指しながら医大に落ちて浪人するヒデは、
偉大なる医師である父(小林薫)に
自分は医者になるほどの素養はないので医師はあきらめ、
歯科医を目指すと話し、許しを乞う。

あ、そっか、一般人からすれば歯科医はかなりハイレベルの人種なのだが、
医師の世界の人たちからすれば、1ランク落ちる存在なのだな、
と、ここで判ってしまう。

例えば、ヒデが医師になっていたら、父は音楽活動などは許さなかったであろうし、
実際にやろうとしてもできなかったと思う。
「1ランク落ちる存在」だからこその、音楽活動への理解だろうし、
医師になっていたら、果たして彼らの音楽はあったのか…?

しかも、歯科医かミュージシャンか、どちらを選択するか、でヒデは悩むが、
一般人にはかなりハイレベルすぎる(笑)悩みであるので、あまり感情移入できない。

なぜ、GreeeeNの背景を映画にしてしまったのか。

覆面ミュージシャンのままで良かったのではないか。

GreeeeNの音楽は好きだし、「歯科医」で「ミュージシャン」ってだけで、
面白いしかっこいい。それだけで支持したい。

しかし、彼らのこんな甘々なバックボーンをわざわざリアルに映画にして見せられると、
単なるおぼっちゃまたちの感動ごっこ? ってな感じしか伝わってこなかった。

企画倒れ…かな。

映画製作者さん、ごめんなさい。

お勧め度5(10点満点)

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プロフィール

jow

Author:jow
邦画限定、とりあえず見た映画のレビューを書く。
2016年の正月に今年の抱負として言っちゃってから半年以上過ぎて、
やっと腰を上げる。
動画配信、DVDレンタルの時に利用してくれればうれしい。
本屋さんの「店員おススメ」手書きポップ的に見てくれればうれしいなと。

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