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彼らが本気で編むときは、

~うまい!、つい、フフッて笑ってしまう卓越したユーモア~

彼らが本気で編む

http://cinema.pia.co.jp/title/170045/

巧みなユーモア。
一言で言うとこんな言葉で表現したい作品。

トランスジェンダー・リンコ(生田斗真)は、男性のカラダを「工事済」の女性である。
普通の女性として福祉施設で働き、生活しているが、
社会は100%彼女の存在を受け入れるものではない。
しかし、彼女は差別、偏見を受けた時もそれを受け止め、消化するために、
ひたすら編み物に没頭する。

こう書くと、いわゆる「マイノリティ」のジメッとした作品に感じられるが、
そうではない。
彼女が編んでいるのは「男根」フィギュアなのである。
これを、彼女は「ワタシの煩悩!」と明るく解説し、
煩悩なだけに、108個編みあげる、という。

彼女を愛し、理解しようとする、恋人マキオ(桐谷健太)と
彼の姪で二人と生活を共にし、リンコに母親的な愛を感じ始めるトモ(柿原りんか)。
二人はリンコを理解するため、彼女への愛の証し?として、
この手編み作業に参加し、3人で一緒に編み続けるのである。

なんの役にも立たない、なんの成果もない「男根」フィギュアを
ひたすら編む。
ポスターのメインビジュアルにもなっているのは、実はこんな作業なのだ。
この、普通で考えれば「くだらない」作業で、3人は家族となるのである。


「男根」は、男子にとって、神聖なものであるが時にはお笑いの対象でもある。
この正反対な、男子にとっての性器に関する捉え方、
監督は女性であるにも関わらず、良く判っていらっしゃる。

映画館では女性の観客が多く、ふんわりとしたこの作品の雰囲気や、
生田のきれいさ、桐谷の普段見られない抑えた演技などに触れていたが、
監督のこの、男根への「理解」によって、
男性でも、うん、あるある感で、ついほんのりとなってしまう、そんな作品。

トランスジェンダーへの理解があろうと、なかろうと、
つい、フフッっと笑わされてしまう、そんな作りになっています。

そして、ラストシーン、「巧みなユーモア」の真骨頂、
おそらく、近年の日本映画では、最高の、ウイットに富んだ、
そして、印象深い、ラスト。

秀逸です。

お勧め度9(10点満点)

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プロフィール

jow

Author:jow
邦画限定、とりあえず見た映画のレビューを書く。
2016年の正月に今年の抱負として言っちゃってから半年以上過ぎて、
やっと腰を上げる。
動画配信、DVDレンタルの時に利用してくれればうれしい。
本屋さんの「店員おススメ」手書きポップ的に見てくれればうれしいなと。

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