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恋人たち

~愛を貫けない、恋人たち~

恋人

http://cinema.pia.co.jp/title/166955/
04_DVD_NTSC.jpghttp://store-tsutaya.tsite.jp/item/rental_dvd/083429682.html


「愛を貫ぬく」映画は数あれど、この映画の3人の主人公はみな、愛を貫ぬけない。

無差別殺人にあった妻への愛。
この青年は失った愛を社会の、他人のせいにして、被害者になりきれるかというと、そうでもない。
もっと社会に、犯人に、毒を吐けよ、復讐しろよ、と見ていてそういう気持ちになるが、薬に手を出して社会から逸脱しようとしても、中途半端で終わる。仕事でも重宝がられ、職場の仲間は半端にいい人たちばかりである。年金未納でさんざんお役人から嫌味を言われるが、彼をぶん殴るでも殺すでもなく、「マスクを取って話せ」というのが精一杯。
失った愛を取り戻す方法もなく、社会に復讐することもできず、自分を厭しめることもできないもどかしさ。

平凡な主婦。
弁当屋のパートも、パート仲間と和気あいあいでつまらないわけではない。
旦那ともたまに愛し合うし(完全に手抜きではあるが…)、同居している姑のやり方は気に食わないが、喧嘩したり反抗するほどでもない。
弁当屋の出入り業者の男との情事も、特に情熱的ではない。流れのまま仲良くなり、寝て、そして別れる。
更に1万円の水(中身は水道水)を買わされたりと、周りが彼女にいろんな仕掛けをしてくるが、彼女は周りの人間を憎めないし、逆に100%愛することも出来ない。

ゲイの弁護士。
たぶん仕事では有能なのだろうが、その点はあまり描かれない。
社会的な立場もあるのか、去っていこうとする恋人の若い青年を、最後まで追うことはない。学生時代から思っていた友人は、その友人の妻から警戒されていることを感じ、彼に愛を告げるまでは至らず、ほぼ撤退。
全くもって、愛を貫けない。

これがリアルな現実、なんだろう。

"禁断の愛を貫く、男と女の(または男同志の)ストーリー"
"失った愛を取り戻す、感動の物語"

『恋人たち』というタイトルならば、このような副題がつくのが映画なんだろうが、見事に裏切られます、というか、やはり、これが現実なんだろうね、と深くため息ばかりを残す映画でした。

最後に、細部を描くのはさすがに上手い、
細部で語る監督ですね、橋口亮輔監督。

お勧め度6(10点満点)

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プロフィール

jow

Author:jow
邦画限定、とりあえず見た映画のレビューを書く。
2016年の正月に今年の抱負として言っちゃってから半年以上過ぎて、
やっと腰を上げる。
動画配信、DVDレンタルの時に利用してくれればうれしい。
本屋さんの「店員おススメ」手書きポップ的に見てくれればうれしいなと。

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