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坂道のアポロン

~セッションシーン、最高! だけど少し残念な展開…~
坂道のアポロン

http://cinema.pia.co.jp/title/173085/

なぜ、主人公・薫(知念侑李)回想として本ストーリーを展開したのか?

学生運動に疲れ、心を癒しに帰る、美しい地方都市、
かたやベトナム戦争の米軍の前線基地として活気づく、
そんな1966年の佐世保の街の描写は、それ自体かなりいい。

物語の背景として、またメインの3人のストーリーにも関わってくるこの設定をなぜ冒頭から見せてくれなかったのか?
私たち観客は、薫の回想という「雑念」が入ったことによって、すんなりとこの物語の設定に入り込めない。
リアルな感じがなかなか持てないのだ。

観客が期待していたのは、ピアノの薫とドラム・千太郎(中川大志)のジャズセッション。
予告編を見て、みんなはこれが見たかったのでは?
本編ではここに先輩・淳一(ディーン・フジオカ)のトランペット、ボーカル、
律子(小松菜奈)の父(中村梅雀)のウッドベースが加わり、
セッションのシーンはかなりの迫力があり秀逸。

1966年の佐世保の、律子の父が営むレコード屋の雰囲気のある地下室で、
さらに米軍人向けのバーで、高校の体育館で、
彼らのセッションはこの作品の軸である薫と千太郎の確かな友情、心のつながりを編みだしてゆく。

薫、千太郎、律子の微妙な三角関係もほほえましいし、
先輩・淳一の学生運動との関わり、苦悩、恋人・百合香との関係など、
サイドストーリーも悪くない。

冒頭で小細工せずに、われわれ観客をいきなり1966年の佐世保の街につれていって欲しかった。
高校へ向かう急な坂を、一番最初に、主人公・薫と上りたかった。

主人公の回想から始まる、というよくある「映画的な導入部」の手法は、
ジャズセッションとこの時代、この街の雰囲気にどっぷり浸りたい向きにとっては、邪魔でしかなかった。

物語に入り込めず、第三者的にしか作品を観れなかったのは残念。

そして個人的にもっと残念だったのは小松菜奈が歌うシーンが、ありそうと期待をもたせて、なかったこと(笑)


お勧め度8(10点満点)

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プロフィール

jow

Author:jow
邦画限定、とりあえず見た映画のレビューを書く。
2016年の正月に今年の抱負として言っちゃってから半年以上過ぎて、
やっと腰を上げる。
動画配信、DVDレンタルの時に利用してくれればうれしい。
本屋さんの「店員おススメ」手書きポップ的に見てくれればうれしいなと。

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